このページの内容
  1. 基本の考え方
  2. タイプ別のウエスト半径
  3. 縫い代を引く
  4. 裾の半径
  5. ゴムウエスト
  6. 半径から用尺へ
  7. センチでの計算例
  8. 早見表
  9. よくある質問
rウエスト L裾円周L = 2π × rよって半径はr = L ÷ 2π28″ ÷ 6.283= 4.456″
ウエストの開きは円:L = 2πr。

ステップ 1

基本の考え方

円周はどんな円でも C = 2πr です。フルサーキュラースカートは布の輪で、その内側の開きをウエストベルトに縫いつけます。つまり内側の円の半径は r = L ÷ 2π。L は縫い上がりのウエスト開口寸法です。スカートのほかの寸法は、すべてこの半径から外側へ広げて決まります。

ファスナーやボタン留め:L = W + ゆとり(ゆとりの既定値は 0)
ゴムのかぶり式:L = max(H, W) + 5 cm (2")
脇の縫い代をウエストに足さない理由

ここで W はウエスト、H はヒップです。ファスナーやボタン留めなら、縫い上がりのウエスト開口はウエスト寸法そのもの。フィット感はウエストベルトで決まります。脇の縫い代 SAside はウエストには足しません。パーツのまっすぐな辺をそれぞれ外側へ平行移動して足すので、脇や後ろ中心を縫い合わせるとウエストはちょうど W になります。計算ツールには詳細設定として「ウエストのゆとり」欄もあります。既定値は 0 で、入力した分が L に足されます。

ステップ 2

タイプ別のウエスト半径

3/4、ハーフ、クォーターサーキュラーは、輪の一部だけを使います。ウエスト寸法をまるごと短い円弧に収める必要があるため、ウエスト半径は大きくなります。

フルr = L ÷ 2π3/4r = L ÷ 1.5πハーフr = L ÷ πクォーターr = L ÷ (π/2)青い弧はどれも同じ長さ L です。
同じウエスト寸法 L をフル・3/4・ハーフ・クォーターの円弧で描いたもの(縮尺どおり)。
r = L ÷ (2π × k)
サーキュラースカートのタイプ別ウエスト半径
スカート割合 kウエスト半径ウエスト 28"(L = 28")ウエスト 71 cm(L = 71 cm)
フルサーキュラー1L ÷ 2π4.456"11.30 cm
3/4 サーキュラー0.75L ÷ 1.5π5.942"15.07 cm
ハーフサーキュラー0.5L ÷ π8.913"22.60 cm
クォーターサーキュラー0.25L ÷ (π/2)17.825"45.20 cm
SA縫い線:r4.456″裁断線:r − 縫い代4.456 − 0.625= 3.831″
でき上がり線から縫い代分だけ内側を裁つ。

ステップ 3

縫い代を引く ― 多くの型紙が省いている手順

上で求めた半径はでき上がり線の位置です。縫い代の分の布を残すには、その線の内側で裁ちます。裁ち切りのウエスト半径 = r − 縫い代。

裁ち切りのウエスト半径 = r − SA
ウエスト 28" のフル、縫い代 5/8":4.456 − 0.625 = 3.831" ≈ 3 7/8"
でき上がり線で裁つとどうなるか

でき上がり線で裁ってから 5/8" の縫い代で縫うと、フルサーキュラーでは仕上がりのウエストが 2π × 5/8" ≈ 3.9" も大きくなり、ウエストベルトが腰まで落ちてしまいます。

r丈裾裁断裾半径r + 丈 + 裾ウエスト 28″・丈 22″・裾 1″4.456 + 22 + 1= 27.456″
見やすくするため、ウエストと裾まわりの比率は誇張しています。

ステップ 4

裾の半径

でき上がり線から外側へスカート丈を測り、裾の縫い代を足します。

裁ち切りの裾半径 = r + 丈 + 裾の縫い代
ウエスト 28"、丈 22"、裾 1":4.456 + 22 + 1 = 27.456" ≈ 27 1/2"
裾まわり(トリムやバイアステープ用)

仕上がりの裾まわりは 2πk × (r + 丈)。上の例では約 166" です。バイアステープ計算ツールで用尺を出すときや、レースのトリムを買うときに欠かせない数字です。

ステップ 5

ゴムウエストは開きを大きく

ゴムのかぶり式スカートは、ヒップを楽に通らなければなりません。ウエスト開口 L はヒップとウエストの大きいほうに、通し抜けのゆとり 2"(5 cm)を足した値にします(1"〜4" の範囲なら OK)。

ゴムはウエスト − 2"(5 cm)に、端をつなぐための重ね 1"(2.5 cm)を足して裁ちます。次に、輪にしたゴム(ウエスト − 2")がヒップを通るか確かめます。ゴムの伸び率(一般的な編みゴム・ニットのウエストゴムで約 50%)で伸ばしたとき、ヒップ寸法に届く必要があります。

ウエスト 28"、ヒップ 38":L = max(38, 28) + 2 = 40";r = 40 ÷ 2π = 6.366"
ゴム:28 − 2 + 1 = 27" で裁つ → 輪 26" × 1.5 = 39" ≥ ヒップ 38" ✓
ウエスト 80 cm、ヒップ 90 cm:L = 90 + 5 = 95 cm;ゴム 77.5 cm

届かない場合は、よく伸びるゴムに替えるか長めに裁ちます。どちらにしても、縫う前にゴムをウエストに回して試着しましょう。

耳1 yd1234ウエストベルト布目(耳と平行) · 緑の線 = 各パーツの縫い端が縦地1.42 yd
計算ツールで作図:60" 幅の生地にクォーターパーツ 4 枚、長さ約 51"。

ステップ 6

半径から用尺へ

サーキュラースカートに必要な生地を見積もるとき、フルサーキュラーを 1 枚で裁つには、1 辺が 2 × 裁ち切りの裾半径の正方形が必要です。この例では 55" で、一般的な 45" 幅の生地より広くなります。

スカートをパーツに分けて裁てば、効率よく入れ子に配置できます。60" 幅ならクォーターパーツ 4 枚が長さ約 51"(ウエストベルト込み)に収まり、45" 幅で 8 枚に分けると約 81" です。

計算ツールが裁ち合わせを選ぶしくみ

サーキュラースカート計算ツールは、すべてのパーツ枚数と、地の目に沿った向き(中心線またはまっすぐな縫い目をたて地・よこ地に合わせる)をひとつずつ試し、いちばん短い裁ち合わせを見つけます。

計算例

センチでの計算例

ウエスト 70 cm、ファスナーあきのフルサーキュラースカートで、縫い代 1.5 cm、丈 55 cm、裾 2.5 cm の場合:

L = 70 cm
r = 70 ÷ 2π = 11.14 cm
裁ち切りのウエスト = 11.14 − 1.5 = 9.64 cm
裁ち切りの裾 = 11.14 + 55 + 2.5 = 68.64 cm

脇の縫い代 1.5 cm は、各パーツのまっすぐな辺に沿って足します。

早見表

早見表

ファスナーの場合は L = W + ゆとり(既定値 0)。ウエスト開口を、スカートのタイプに対応する数字で割るだけです。

フルサーキュラー

r = L ÷ 6.283

28″ → 4.456″
71 cm → 11.30 cm

3/4 サーキュラー

r = L ÷ 4.712

28″ → 5.942″
71 cm → 15.07 cm

ハーフサーキュラー

r = L ÷ 3.142

28″ → 8.913″
71 cm → 22.60 cm

ハーフサーキュラースカート計算ツール →

クォーターサーキュラー

r = L ÷ 1.571

28″ → 17.825″
71 cm → 45.20 cm